水の上を歩く３

試練を通してさらに主を知る　

イエス様が水の上を歩いて、

弟子たちのところに来たとき、

何と弟子たちは喜ぶどころか、

イエス様を思わずも幽霊と間違えてしまうのです。

 

確かに当時、幽霊は水の上に出ると言われていました。

それにしても、せっかく水の上を歩いて、

万有引力にも、水の比重にも打ち勝って

助けに来てくださったイエス様を、

幽霊と間違えるとは、何という弟子たちなんだろう。

少し前まで私は、そんなふうに思っていました。

 

でも、今は弟子たちの気持ちがわかるような気がします。

まさか、

イエス様が水の上を歩いてくるなどとは

考えてもいなかったのです。

いや、

水の上を歩くなどという発想すら浮かばなかったのでしょう。

不信仰と言われればそれまでですが、

何か不信仰以前のような気がします。

 

弟子たちはイエス様が、

病人を治されることも、

らい病人をいやされることも、

もうすでに知っていました。

悪霊に憑かれた人を

解放し自由にされるのも見てきました。

男子だけで5千人の人を、

たった5つのパンで満腹にされた奇跡も

つい先ほど見たばかりでした。

でもまさか、

水の上を歩くことが出来るなどとは

考えすらしなかったのです。

 

向かい風の中で、真っ暗な夜を、

夜中の3時まで舟の中で過ごすという試練を通して、

弟子たちは、さらに主の偉大さを知ったのです。

イエス様の愛の深さと大きさを体験したのです。

もしこの試練がなければ、

弟子たちは、

イエス様が水の上を歩くことが出来るなどということは

生涯知ることもなかったでしょう。

そして、

ペテロも水の上を歩けるという奇跡を

体験することもなかったでしょう。

 

もしあなたが今、

試練の中にいるなら喜んで下さい。

試練は私たちに今まで知っていたよりも、

もっと大きな主のすばらしさを教えてくれます。

主の愛の深さ、高さをさらに味わい体験させてくれるのです。

主はいつまでも、

あなたを試練の中に置き続けてはおられません。

時が来るならば、

あなたが今まで知らなかった

主の大いなる力と知恵と愛とを持って、

あなたのところに来、あなたを助けて下さるのです。