2014年12月13日土曜日

ラザロの復活2

栄光を受けるため、すぐ来られないイエス

 

ラザロが病気になると、

すぐにマルタとマリヤは

イエス様のところに使いを送りました。

 

「あなたの愛している者が病気です。」

 

そう言えば、すぐにイエス様は飛んできてくれる。

そして、きっとラザロはいやされる。

2人はそう堅く信じていました。

 

そしてラザロも

イエス様が来てくれれば

自分は治ると信じていました。

 

彼らは

主が自分たちを愛しておられることを

知っていました。

だから必ず来てくださる。

しかもすぐに飛んできて

完全にいやしてくださると信じていたのです。

 

ところが、主は言われたのです。

 

「この病気は死で終わるだけのものではなく、

 神の栄光のためのものです。

 神の子がそれによって栄光を受けるためです。」と。

 

まるで「ラザロは死ぬ」

と言っているようではありませんか。

しかもイエス様は、

なお2日もそこにとどまっておられたのです。

 

それから、

やっとイエス様は重い腰を上げて

ラザロのところに行かれました。

 

しかし、もうラザロは死んでいました。

しかもイエス様がベタニヤについたときには、

何とラザロが死んで4日もたっていました。

 

なぜイエス様は

すぐに飛んできてくださらなかったのでしょう。

主はラザロを愛しておられるのに。

ラザロもマルタやマリヤたちも

イエス様を心から愛し、

必ずいやしてくださると信じていたのに。

 

彼らは信じていたのです。

必ずいやしてくれると信じていたのです。

しかしイエス様は来てくださらなかった…。

 

マルタやマリヤは、

それでも主を愛していました。

主を信じていました。

 

でも、もうラザロは戻ってこないのです。

やりきれない気持ちが彼らの中にあったでしょう。

確かに天でラザロと会うことができる。

でも、

なぜイエス様は

すぐに来てくださらなかったのだろうか、

という思いは、どうしても消えなかったでしょう。

 

ですから、

イエス様がベタニヤに来たとき、

マルタは言いました。

 

「主よ。

 もしここにいてくださらなかったなら、

 私の兄弟は死ななかったでしょうに。」

 

イエス様は彼女に言われました。

 

「あなたの兄弟はよみがえります。」と。

 

マルタは

 

「私は、終りの日のよみがえりの時に、

 彼がよみがえることを知っております。」

 

と答えました。

この答えは間違いではありません。

しかしイエス様の言いたかったこととは違いました。

イエス様は、ラザロが今よみがえると言われたのです。

 

しかし、マルタにはそれが理解できませんでした。

それを不信仰と言うにはかわいそうです。

だれもこのとき、

主がなさろうとしていることを

理解できる人などいなかったでしょう。

 

それほどに、主がなさろうとしていた業は、

人の理解をはるかに越える大いなるものだったのです。

 

マリヤも同じことを言い、泣きました。

回りにいたユダヤ人たちも泣きました。

 

主はそれをご覧になると、

霊の憤りを覚え、

心の動揺を感じて、

言われたのです。

 

「彼をどこに置きましたか。」と。

 

そしてイエス様も涙を流されたのです。

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