2014年12月6日土曜日

水の上を歩く4

主にことばを求めたペテロ

幽霊と間違えた弟子たちに、
イエス様はすぐに話しかけ、

「しっかりしなさい。
私だ。恐れることはない。」

と言われ、励まされます。

主は憤ることもなく、
怖れている弟子たちを
すぐに励まし、
幽霊ではなく
私だよと言われました。

イエス様は
本当に心の広い大きな方ですね。

するとペテロが、
今の今まで
幽霊と思って恐れていたのに、
イエス様だとわかるや否や、
急に元気になって、
大胆にもこう言ったのです。

「主よ。
もしあなたでしたら、私に、
水の上を歩いてここまで来い、
とお命じになってください。」と。

ペテロはこのとき、
すぐ飛び出していったのでは
ありませんでした。

彼は、
まず主のことばを求めたのです。

イエス様は
「来なさい」と
ペテロに言われました。

主のことばを求めたペテロに、
主は語られたのです。

イエス様のことばがあれば大丈夫だ
と信じた彼に、
イエス様は、
すぐにことばを与えられたのです。

「来なさい。」と。

ペテロは主のことばを聞いたとき、
舟から出て、
水の上に足を踏み出しました。

ペテロは水の上を歩いたのです。

イエス様のほうに向かって
歩いたのです。

イエス様が歩くのはわかります。

でもあのペテロが、
罪人の一人であったペテロが、
何と水の上を歩いたのです。

神のことばと信仰によって。

ところがイエス様から目が離れ、
風を見たとたん、
恐れがやって来ました。

ペテロは思いました。

「私は人間だ。
水の上を歩けるわけがない。」

そう思ったとたん風が強くなり、
沈みかけました。

彼は大声で叫びました。

「主よ。助けてください。」と。

イエス様は、
すぐに手を伸ばして、
彼をつかんで言われました。

「信仰の薄い人だな。
なぜ疑うのか。」

そして、ペテロは再び、
水の上を歩いて舟に戻ったのです。

今度は
イエス様の哀れみの手に
すがりながら…。

多くの方々が、
この時のペテロの失敗に
目を留めます。

確かに彼は、
せっかく素晴らしい信仰をもって
踏み出したのに、
風を見て恐れてしまい、
溺れてしまいました。

それは信仰が薄かったからです。

疑ったからです。

しかし考えて見て下さい。

この舟の中にいた弟子たちの中で、
水の上を歩いたのは
ペテロだけでした。

いえ私の知っている限り、
人の中で水の上を歩いたのは、
今のところペテロだけなのです。

ペテロの失敗と不信仰を見て
笑うことは簡単です。

しかし、
ペテロだけが、
イエス様にことばを求め、
彼だけが水の上を歩いたのです。

しかも溺れてしまった後にも、
もう一度、主に手をとられて、
2度までも水の上を歩いたのです。

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