2014年12月23日火曜日

カナの結婚式2

マリヤの信仰

 

ガリラヤのカナというところで、結婚式がありました。

そこに、イエス様も弟子たちといっしょに招かれたのです。

そこには、イエス様の母であるマリヤもいました。

 

当時のイスラエルでの結婚式というのは一週間も続きます。

ですから、途中でぶどう酒がなくなってしまう

ということもあったのです。

この結婚式では、

イエス様のお母さんのマリヤさんが接待役をしていたようです。

 

それでぶどう酒がなくなったときに、

マリヤは息子のイエスに向かって言いました。

 

「ぶどう酒がありません。」

 

そう言えば、きっと何とかしてくれると期待していたのです。 

 

ところがイエス様は

 

「あなたは私と何の関係があるのでしょう。

女の方、わたしの時はまだ来ていません。」

と答えられたのです。

 

何と冷たい、と思われるでしょう。

私もそう思いました。

まして、お母さんに女の方だなんて、

イエス様らしくないと思われるかもしれません。

でも、これは女性に対する尊敬を込めた呼び方なのです。

 

つまりイエス様は、

 

「お母さん、わかっています。

心配しないでください。

私は父なる神様が言われたら、その時に何とかしてあげます。

でも今は、まだその時ではありません。

父なる神は、まだ私には何も示しておられないのです。」

と言われたのです。

 

決して母マリヤの言ったことを、突き放したわけではありませんでした。 

ただイエス様は、

 

「あなたが言う前から私には、わかっています。

そして父なる神様が語られる時を持っているのです」

と言われたのです。

 

母マリヤには、そのことがわかっていました。

それで結婚式のために来ていたお手伝いの人たちに

こう言いました。

 

「あの方が言われることは何でもしてあげてください。」と。 

 

マリヤはイエス様を信頼しきっていたのです。

ですから、一見冷たく思えることを言われても、

そんなことぐらいで落胆したり、あきらめたりしませんでした。

イエス様が必ず何とかしてくださるということを信じていたのです。

 

私たちもマリヤから学ぶ必要があります。

 

マリヤは、イエス様を信頼しきっていました。

だから、普通だと冷たく感じてしまうことばにも、

その中にある愛と深い意味を理解することができたのです。 

いえ、もしかすると

マリヤはイエス様のことばの深い意味は

分かっていなかったかもしれません。

けれども彼女は、イエス様はきっと何とかしてくれるという

イエス様という方に対する深い信頼そのものをもっていたので、

すぐに言えたのでしょう。

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