2014年12月5日金曜日

水の上を歩く2

向かい風の中で

 

さて弟子たちは、

いったい、そのとき、どうしていたのでしょう。

 

イエス様に、無理やり舟に乗せられて、

向こう岸に向かって船出したのはよかったのですが、

夕方になって、

舟がちょうど湖の真ん中に差しかかったときに

向かい風が強く吹いてきました。

舟は、もう陸から何キロメートルも離れています。

しかも向かい風のため、弟子たちは漕ぎあぐねていました。

 

もう今さら戻ることもできません。

かといって、前に向かって進むこともできないです。

 

彼らはガリラヤ湖のことはよく知っていました。

だからこそ、余計怖かったと思います。

その恐怖と不安の中で、

彼らは真っ暗な夜を、

湖の真ん中の舟の上で過ごすのです。

向かい風を受け続けながら…。

 

イエス様が、

彼らのところに来て下さる夜中の3時まで、

向かい風の中で、彼らは悩まねばなりませんでした。

 

でも考えて見て下さい。

この船出は、

弟子たちが自分でいいと思ってしたことではなかったのです。

イエス様に強いられて、

主が向こう岸に行きなさいと言われて、

弟子たちはいっしょにいたかったのに、

無理やりに、船出させられたのです。

つまりイエス様の命令に従った結果、

彼らは向かい風にあい、

前にも後ろにも進めなくて、

にっちもさっちもいかなくなってしまったのです。

 

私たちの人生の中にも、

同じようなことが許されることがあります。

主に従って始めたことなのに、

途中まで進んだときに突然、

問題が起こり、

向い風の中で前にも進めず、

後戻りもできなくて、

ますます状況は悪くなっていくように思える。

もう途方に暮れてしまう。

そんなことが、あなたの人生にも起こっているかもしれません。

 

もしかすると、

今あなたはまさに向かい風の中で、

真っ暗な夜を過ごしているかもしれません。

 

弟子たちが恐れの中にいたように、

あなたも不安と恐れの中におられるかもしれません。

 

でも覚えてください。

イエス様は夜中の3時に、水の上を歩いて、

弟子たちのところに来られたのです。

イエス様は、主のときが来るならば、

必ず助けに来てくださる方なのです。

弟子たちが考えも及びもつかなかった方法で、

主は彼らのところに来てくださいました。

 

主はあなたのところにも来て下さいます。

たとえどんなところにあなたがいようとも、

神には不可能はないのです。

 

あなたを愛しておられる主は、

水の上を歩いて弟子たちを助けに行かれたように、

あなたの考えも及びもつかない方法で、

必ずあなたを助けに来られます。

 

そしてそれは決して遅れることはありません。

 

イエス様は、なぜ夜中の3時に来られたのでしょう。

それは私にもわかりません。

でも一つ確かなことは、それが主の時でした。

 

主の時は最善です。

そして主の時が来るならば、

必ずイエス様はあなたのところにも助けに来て下さるのです。

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