2015年1月22日木曜日

イエスが示された愛の極み5

互いに愛し合いなさい

ところで、
よく最後の晩餐と言うと、
すぐにレオナルド・ダ・ビンチが
描いた絵を思い出す方が、
多いのではないでしょうか。

イエス様を中心に
椅子に腰掛けている12人の弟子を
思い浮かべてしまいます。
しかし、
これは西洋人の書いた最後の晩餐で
あって、
本当はこんなふうには、
してはいなかったのです。
もしそうだとしたら、
イエス様は弟子の足を洗うために
テーブルの下にもぐり込んで、
狭い中で大変なことになっています。

当時の食事のとり方は、
体を横にして、
左手で頭を支え、
右手を伸ばして真ん中にある、
あるいは前にある食べ物を取る
という形でした。

今だと行儀が悪いと
怒られてしまいますが、
それが当時の習慣だったのです。

またひとりの人が
横になっているところのお腹に
次の人の頭が来ます。
ですから、
足は外のほうに出ていくので、
イエス様が足を洗ったのは
とても自然で無理のないこと
だったのです。

イエス様は
誰も目を留めない
外に飛び出している
汚れ切った弟子たちの汚い足を
ひとりずつ全員洗われました。

イエス様は、
十字架のかかる前に真実な愛、
本物の愛とは何かを
弟子たちに示されたのでした。
行動をもって、
弟子たちに愛の模範を
示されたのでした。

弟子たちの足を洗い終わったあと
主は、上着を着けて、
再び席について、
彼らに言われました。

「わたしがあなた方に何をしたか、 わかりますか。
あなた方は私のことを
先生とも主とも呼んでいます。
確かに、わたしはそういうものです。
その主であり
師であるこのわたしが、
あなた方の足を洗ったのですから、
あなた方も
また互いに
足を洗い合うべきなのです。
わたしがあなた方にしたとおりに、
あなた方もするように、
わたしはあなた方に
模範を示したのです。
あなた方がそれを行うときに、
あなた方は祝福されるのです。」

イエス様が
十字架にかかる直前まで、
誰が偉いかと争っていた弟子たち、その弟子たちに
イエス様はご自身の行動をもって
教えられました。

弟子たちは
この時すぐには
イエス様の愛と真意を
わかりはしませんでした。

しかし十字架の後に、
よみがえられたイエスにお会いし、
ペンテコステの日に
聖霊を受けた後に弟子たちは、
イエス様の
この時の模範を思い起こしたのです。

そして彼らも
互いに足を洗い愛し合うものへと
変えられたのでした。

真実な愛は、
必ず人を変え、
実をつけるのです。

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