2015年1月7日水曜日

ナルドの香油5

自分に出来る事をしただけて

弟子たちの言葉を聞くと、
イエス様はすぐに言われました。

「そのままにしておきなさい。
なぜこの人を困らせるのですか。
わたしのために、
りっぱなことをしてくれたのです。
貧しい人たちは、いつも
あなたがたと、いっしょにいます。
それであなたがたのしたいときは、
いつでも
彼らに良いことをしてやれます。
しかし、わたしは、いつも
あなたがたといっしょに
いるわけではありません。
この女は
自分にできることをしたのです。
埋葬の用意にと、
わたしのからだに、
前もって油を塗ってくれたのです。
まことにあなたがたに告げます。
世界中のどこででも、
福音が 宣べ伝えられる所なら、
この人のした事も語られて、
この人の記念となるでしょう。」

イエス様は
この女を
きびしく責めていた弟子たちを
たしなめられて

「この人はわたしのために
りっぱなことをしてくれたのです。」

と言われました。

実は
イエス様が十字架にかかるときが
近づいていたのです。

もちろん弟子たちも、
この女の人も、
そんなことは知りませんでした。

しかし、
イエス様は知っておられました。

ですから

「わたしは、いつも
あなたがたといっしょに
いるわけではありません」

と言われたのです。

しかも
イエス様はこう言われています。

「埋葬の用意にと、
わたしのからだに、
前もって油を塗ってくれたのです。」

はっきりと
イエス様は
十字架を見据えておられました。

もう間もなく、
わたしは十字架にかかり
死を選ばなければならない。

その前に、
この女の人は
わたしに油を塗ってくれたのだと、
イエス様は言われたのです。

というのも
ユダヤ人たちは死体を埋葬する時、
油を塗ったからです。

もちろんこの女の人は、
そんなことは全く考えていなかったでしょう。

イエス様が十字架にかかることも、
その前に油を塗ることになったことも、
この人には
全く及びもつかないこと
だったでしょう。

しかし
この人が自分にできることを
イエス様にしたときに、
彼女の出来る
最高の愛を主に捧げたときに、
何と十字架のための備えの油注ぎと
なったのです。

この人が
考えたのではありませんでした。

しかし
イエス様への真実な愛は
どんな計算は効率よりも、
もっと大いなることを成すのです。

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