2011年9月17日土曜日

一粒の麦

今日はコンサートが教会でありました。
そこで、麦について短く話してくださいと頼まれました。

麦というのは、秋に芽生え、越冬して初夏に開花し結実する冬作物です。
今、福岡で牧師をしている私の友人は、かつて長野で農家をしていました。
彼の農家では麦も作っていたそうです。
そんな彼から、こんな話しを聞きました。

麦は冬になると、芽生えていた芽が死んだようになり、もうダメになったのかと思い、引き抜こうかと思うそうです。
雨が全然降らないので、大地が干からびてきて、まるで死んだようになるそうです。
でもその時、実は地の下では、麦の根は水を求めて、深く深く、広く広く根をどんどん伸ばしているのです。
そして、ひとたび雨が降ると、広く深く張られた根から、一気に水を吸い上げて、麦は、まるでよみがえったかのように、力強く、どんどん生長し始めるのだそうです。

私たちの人生にも、見えるところは、もう死んだように見えてしまうことがあります。

でもそんな時、神さまは、見えないところで、深く広く根を、きっと張っていてくださるのだと思います。
isaiah

0 件のコメント:

コメントを投稿