2015年2月28日土曜日

ゲッセマネの祈り2

十字架の生涯 
第17回目 ゲツセマネの祈り2

ひとりで祈られるイエス

イエス様は祈られてから
弟子たちのところに
戻って来られます。
その時、
弟子たちは眠っていました。
それを見て、
イエス様はペテロに言いました。

「シモン。眠っているのか。
   あなたがたは、ほんのひととき、
   たったの1時間でさえ、
   わたしといっしょに
   目をさましていることが
   できなかったのか。
   誘惑に陥らないように、
   目をさまして、
   祈り続けていなさい。
   心は燃えていても、
   肉体は弱いのです。」

そう言って、
イエスは再び離れて行き、
祈られました。

「わが父よ。
どうしても
   飲まずには済まされぬ杯でしたら、
   どうぞみこころのとおりを
   なさってください。」

イエス様が
また弟子たちのところに
戻って来て、ご覧になれると、
弟子たちはまたも眠っていました。彼らはひどく眠気がさして
目を開けていることが
できなかったのです。

彼らは

イエス様にどう言ってよいか、

わかりませんでした。


イエス様は、ゲツセマネの園で

たった一人ぼっちでした。

信頼して連れて行った弟子たちは

どんなに注意を与えても

眠ってしまっていました。

イエス様にとって、

最も重要な特別な時に、

彼らは起きていることが

できなかったのです。

すぐそばで

血のような汗を流して

祈っているイエス様を見ながら、

彼らは眠ってしまったのです。


イエス様は十字架のときに

弟子たちに逃げられ、

裏切られたのではありません。

その前に、

イエス様が父なる神に

悲しみもだえながら

祈りの苦闘をしているときに、

すでに一人で戦っていたのでした。

眠ってしまった弟子たちは、

十字架のとき、

逃げるしかなかったのです。

しかし、

その孤独の中で

祈られたイエス様は、

十字架という父なる神から託された

この地上に遣わされた

最も重大な使命を

しっかりと受け取られたのでした。


私たちも主に従っていくとき、必ず、

誰にも理解してもらえない

孤独な時を通ります。

この人だけには

わかってもらいたいと思う人が、

一番大切なときにいなかったり、

眠りこけていたりすることがあります。

そんなとき、

たった一人で主の前に出て

祈らなければならなくなってしまいます。

でも、

その時に思い出してほしいのです。

私たちの主は、

十字架を前にしてゲツセマネで、

まさにそこをとおられたのでした。


あなたも、

その孤独な祈りの戦いを

通り抜けたとき、

すばらしい主の勝利があるのです。

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